Btn close sp
CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
# 008
MADOKA TATSUNO
October 01, 2014

r-lib | 笹口 直子 × 辰野 まどか 地球市民を育てるグローバル教育

GENRESArrow国際協力教育

地球市民を育てるグローバル教育

実践女子大学xGIFT_渋谷グローバル化(渋グロ)プロジェクトにて。LGBT、障がい、宗教、外国人のテーマを、ゲストの人生の深い物語を元に語り合う場。

Reported by Naoko Sasaguchi


社会の中での自分の役割が出来上がっちゃう前に、自分の友達に対して徹底的にやりたいことを語る



— 辰野さんはどんどん海外に行ってたくさん経験を重ねていて、ほんとうに行動力がすごいですね!!新しいところに飛び込んでいく勇気ってどこからでるんでしょうか?きっと、何から始めればいいんだろう、どこに行けばいいんだろうって思って立ち止まってる人って多いと思うんです。漠然と何かやりたいと思っていても、じゃあどうしよう?って想いをみんな抱えていると思うんです。

 仲間だと思うなぁ。夢を語り合える仲間の存在。例えば会社や仕事関係で出逢う人って仕事以外の話なかなかできないじゃないですか。だからこそ社会の中での自分の役割が出来上がってしまう前に、自分の友達に対して徹底的にやりたいことを語ることが大事だったかなと感じています。私の場合、そのとき語らった仲間に久しぶりに会う度に、彼らが昔の自分の夢を思い出させてくれるんですよね。「まどかって昔、あんなこと言ってたよね、こんなこと言ってたよね」って言う風に。GiFTでもそういう場作りをしていけたらいいなと思います。






— これからどうなっていきたいというのはありますか?

 そうですね。もし私にも子どもができたら、自分がしてもらったように小さい時に、いろんな海外の人を家に住まわせて、たくさんの人に囲まれた子育てをしたいですね。子どもがいつのまにか「ボンジュール!!」ってしゃべれるようになってたりとかいいですね(笑)。うちはホントにいろんな国の人が泊まりにきてたんですよ。だから日本と海外の違いというのは意識する環境だったのかもしれません。
 うちにホームステイする場合、その人は絶対に自分の国の料理を作らなきゃいけないという掟があったんですね。それである日フィジーの人の料理を楽しみにしていたら「ごめんなさい、できません」って言われたんです。なんで?って聞くと「この家は庭が狭すぎる・・・」って。どういうことかというと、フィジーの料理は土に穴を掘って、そこにバナナの葉っぱを敷き詰めて肉を蒸すんだそうです。だから、都会のうちの庭では狭くてできないって(笑)。
 普段から食事も、世界の食卓みたいな感じでよく作っていて、ウサギのチョコレートソースがけを出されたり、4歳の時には泣きながらビーツを食べさせられたり(笑)。そういうことを小さい時から経験していたので、国際感覚が身に付いたのかもしれませんね。自分の子どもにもそういう環境を作ってあげられるようになりたと思います。


— 凄くユニークなご家庭で育てられたんですね(笑)。

 そうなんですよ(笑)。私の母が変わった人で、よくいなくなるんですよ(笑)。海外にふらっと行ってしまうんです。最長2年いなくなりました(笑)。そんな母です。アメリカに留学に行きたかったらしくて、代わりに世話をしてくれる女の子を呼びましたって言って、アメリカからアンジェラといういつも色っぽい格好してるギャルを連れてきたり・・・当時私は18歳、妹は13歳、アンジェラは20歳。二ヶ月間うちに住んでました。

— えぇ!!凄いですね・・・

 そしたら最近、母が大人になって家庭を持った彼女の家に遊びにいったんですね。それでその話を本にして出版してしまいました。


お母様の出版した本


地球だって今や村と言えるくらいの距離感


— えぇ〜!!お母様ホントに凄いですね!!いい意味で変です(笑)!!きっとお母様のおかげで今の辰野さんがあるんですね。子どもってちっちゃい頃はそのありがたさがわからなくても大人になった時にわかるものですよね。

 そうですね、子どもが一番見ているのは親なので、親がワクワクしているのが大事なんじゃないかなと思います。親がワクワクしていろんなことに挑戦していれば子どもの世界も広がっていくんじゃないかな。





— では最後に、辰野さんにとって理想のライフスタイルとはなんですか?

 理想のライフスタイルとはちょっと違うけれど、この時代に生まれてきたのはどういうことか?ってよく考えます。昔は1日で歩いて行ける距離が村だと言われていたけど、今は1日で地球の裏側に行けちゃうでしょ?そう考えると、地球だって今や村と言えるくらいの距離感なんです。
 この時代に生まれてきたからこそ、地球に生まれた楽しさをもっともっと体感していきていたいなって思っています。大自然を感じたり、いろんな国の文化に触れて自分の価値観を壊されたり、驚いたり、自分も発信したり、地球を遊んでいくようなライフスタイルが理想ですね。それは結婚しても子どもができても、これからもずっと変わらないだろうな、と思っています。

— 今日は子育てのことでも、とても勉強になりました!!ありがとうございました。



















123
このエントリーをはてなブックマークに追加
Gplus original
Tw original
Fb original
Pocket original
辰野 まどか

辰野 まどかMADOKA TATSUNO

PROFILE

-

辰野まどか

一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)
専務理事/事務局長 
学生時代に世界100都市以上を訪れ、様々なプログラムを通して、自らを実験台に、地球市民を育成する「グローバル教育」を体験する。コーチング専門会社勤務後、米国大学院留学し、異文化サービス・リーダーシップ・マネジメント修士号取得。その後、米国教育NPOにおいてグローバル教育コーディネーター、国連WAFUNIF主催「平和文化会議」コーディネーター、内閣府主催「世界青年の船」事業コース・ディスッカッション主任等を通して、世界各地で多国籍チームとグローバル教育を実践。
2012年12月よりGiFTを立ち上げ、多様性の中から新たなものを創りだす地球市民育成推進のための活動を開始。
大学、企業を対象とした海外プログラムDiversity Voyage や国内プログラムDiversity Training、ESD(持続可能な開発のための教育)の会議ファシリテーション、高校生のエンパワメントを目的としたプログラム運営等、地球市民育成に関わるプロデュース、研修、コンサルティング等を行う。

明治学院大学国際学部国際キャリア学科非常勤講師(サービスラーニング担当)

GiFT (一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト)
URL: http://j-gift.org

<告知>

『THE BUNKASAI 2014』参加高校生チーム募集中!▼
一日6万人以上が来場する冬の六本木ヒルズのアリーナで文化祭をプロデュースしよう!(締切10/10)

 ▶  http://j-gift.org/bunkasai2014

by 笹口 直子
取材のご依頼はこちら