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CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
# 029
YURIE ISHINE
December 13, 2015

r-lib | r-lib編集部 れみ × 石根 友理恵 プロボノとして関わる国際貢献と文化交流〜映画『サーイ・ナームライ』の広報として〜

GENRESArrow国際協力文化

プロボノとして関わる国際貢献と文化交流〜映画『サーイ・ナームライ』の広報として〜

ラオスと日本以外の国の人も参加しているという、多国籍のチーム。ラオス語でコミュニケーションをとり、大自然の中で撮影をおこなうのは、なかなか大変だったようです。

Reported by Editor Remi





— すごく大変そうだけど、情熱が伝わってきますね。では、映画のみどころを教えてください。

 まず、ラオスの大自然を美しい映像で表現することに努めています。今回のロケ地は、わたしも驚くほどの大自然で、昔ながらの生活が残る土地でした。撮影も、大自然が背景にくまなく映るよう、川の上からいかだを組んで、機材を乗せてカメラを回しています。この広大な川と自然は、ラオス特有ですね。







 今回の映画は、オールラオスロケ、そしてほとんどがラオス語による演技で進行します。主人公「川井」演じる井上さんは、初主演にて、台詞がほぼラオス語という、二重の挑戦でした。ヒロイン「ノイ」演じるティダーさんは、演技は初めてでしたが、監督も驚くほど上手でした。「川井」やその他の役者の、ラオス語によるまっすぐな演技を、お楽しみいただけるかと思います。











ー 国境を超えたチームによる合作映画、増々楽しみです!皆さんが考えるこの映画の意義を教えてください。

 この映画は、ラオス国内で撮影する映画で、おそらく最大規模の映画になり、現場では、ラオスの若手映画人が、一流の現場で活躍する日本の映画人から、高度な技術とプロの厳しさを実践で学びました。上映もラオス・日本両国で行うことがラオスでは初めての試みです。この映画製作を通して、ラオスの映画界に新しい風を吹き込み、多くの方に観て頂くことによって、ラオスの若手映画人に自信をもたらすと確信しています。そしてラオスの自国カルチャーが発達する起爆剤にしたいと思っています。
 日本でも、この映画を通して、まだ馴染みのないラオスを知って頂き、もっとラオスに目を向けるきっかけをつくることができればと思っています。





ー まだまだ挑戦は続くと思いますが、現在取り組んでいる課題ってあるんですか?

 今、困っていることは、やはり資金ですね…。『サーイ・ナームライ』は、政府機関や企業の支援によって成り立っていますが、かなり大きな規模の撮影を、予算を切りつめて行っています。編集・仕上げ・宣伝の予算を考えると、胃が痛いです…。 
 そこで現在、クラウドファンディングプラットフォーム「Readyfor」にて、『サーイ・ナームライ』製作資金を募るクラウドファンディングにも挑戦しています。映画チケットプレゼントや完成披露試写会など、様々なリターンを用意しているので、ご興味のある方はぜひご覧頂下さい。


「これができる」という確信や自信がある程度つく


ー 社会人としてスキルやキャリアがあるけれど、それをなかなか社会貢献につなげる行動ができない、という方にメッセージをお願いします。

 単純なのですが、「行動あるのみ」ですね。ぼんやりでもいいので、「こうなりたい」という指針をもって、あとはその指針に向かって一歩一歩進んでいくしかないと思っています。その行動の先にまた新しい景色が見えて、次のチャンスも、出会いもつながっていき、進みたい方向に自分自身を導くと信じています。わたし自身、そうやってみた結果、「これができる」という確信や自信がある程度つき、突然訪れた今回のようなプロジェクトに関われています。行動しながら、いつでも動けるための経験を、準備しておくといいですね。

— 失敗は怖くないですか?

 もちろん怖いし、わたしの場合本当に失敗だらけです。でも、「今ここでやるか・やらないか」で、1ヶ月後ですら自分の見える世界が変わる、ということを原動力にしています。もちろん悩むことも、時には周囲からの冷たい目もありますが、進むことでその先に必ず道があるから、なんとかなりますよね。


— では最後に、石根さんにとって、この日本・ラオス映画プロジェクトは何か教えてください。

 ひと言で「挑戦」です。このプロジェクトを通して、ラオスという発展途上の土地で、心の底から新しいものを生み出そうとしている人々の情熱に触れてきました。カルチャーをゼロから想像することは容易ではありませんが、チーム全員誇りを持って成し遂げようとしています。わたし自身も、ゼロから1を生み出しているこのプロジェクトに誇りを持ち、より多くの人に映画を届けることができるよう、一つ一つ形にしていきます。

ー 今日はありがとうございました。頑張ってください!応援しています!







『サーイ・ナームライ』READYFORページ

https://readyfor.jp/projects/japan-laos-movie





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石根 友理恵

石根 友理恵YURIE ISHINE

PROFILE

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広島生まれ、神戸大学国際文化科学部卒。サイバーエージェント・ワンオブゼムでwebマーケティング、広報を経験した後、2015年よりフリーランスに。web領域を中心としたwebマーケティング・PR、執筆活動を行う。好きな言葉は諸行無常。

by r-lib編集部 れみ
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