Btn close sp
CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
# 017
SO YOSHIDA
December 25, 2014

r-lib | 安岡 あゆみ × 吉田 創 人間は正論だけ言っても通じない

GENRESArrow教育

人間は正論だけ言っても通じない

話し合いの場作りをするファシリテーターを育成している吉田さん。コミュニケーションを円滑にしていく必要性は、個人はもちろん組織にとってもますます重要になってきています。正論を言ってもうまくいかないことがあるのは何故なのか?ファシリテーションについていろいろと伺ってきました。

Reported by Ayumi Yasuoka



ー 今日のロールモデルは吉田創さんです。よろしくお願いします!!

 よろしくお願いします。


ー 吉田さんのご職業は・・・「ファシリテーター??を育成する」と伺ってますが・・・初歩的な質問で申し訳ないですが、そもそも「ファシリテーター」って一体どういうものなんですか???

 簡単にいうと「話し合いなど、人々の活動が容易に進められるように支援する人」のことです。元々は戦後のアメリカで人種間の問題を解決しなければならない状況があって、人々が話し合いを重ねていく中で生まれたんです。「ファシリテーター」っていうのは、話し合いをすることによって人と人との関係を良くしようとする人とも言えます。実は日本でも50年くらい前からあって、僕はそのファシリテーターの育成・支援をしているんです。




ー へぇ!!そんな昔から日本にもあるんですね!!じゃあコミュニケーションをしやすくする人たちってことですか?

 そうそう。例えば身近なところで言うと、被災地の地域コミュニティで住民間の対話とか。あとニュースなんかで「北朝鮮との対話」や「パレスチナ問題」とかっていうのはよく聞きますよね。実際僕の友人のユダヤ人とパレスチナ人が一緒になって、双方の対話を促すという活動をしてる人がいます。だから紛争やわだかまりのある地域に行って、利害のぶつかる関係を対話によってより良くしていく、というのもファシリテーターの役割と言われています。まぁ、実際にはそんな大げさなものじゃなくて、例えば会社の会議でだってファシリテーターを置くことはできます。


ー 会社の会議ででもですか?でも会議でうまくコミュニケーションとるって難しいですよね。私も仕事でミーティングするんですけど結構話がいろんなとこ行っちゃうんですよ。みんなで話してるうちに論点がずれちゃったり、誰かの一言でずれていったり。

 ずれることで新しい発見をすることもあるけど、全然本筋からずれちゃうといつまでたっても重要なことって決められないですよね。





ー そうなんです!!特にずらした本人が目上の人だと、指摘するのも気まずくて・・・(笑)。

 ですよね。話がずれてきた時には、「ずれてますよ」って率直に言うのも有りなんですが、それだと言われた人は「あ、まずい。やってしまった・・・」って気まずく思ってその後の議論に参加できなくなっちゃうこともありますよね。だから直接言いにくい時は例えば「あ、そうだ。用意してきた今日のアジェンダ(議題)を確認しましょうか」とか「残り時間はあと何分ですね」って言ってあげるといいですよ。






123
このエントリーをはてなブックマークに追加
Gplus original
Tw original
Fb original
Pocket original
吉田 創

吉田 創SO YOSHIDA

PROFILE

-

リーダーシップトレーニング、チームビルディング、ファシリテーションなどの研修トレーナーや組織開発のコンサルタントとして活動中。アメリカでの起業、多民族との貿易、IT企業の経営、M&Aなど、20年以上幅広い企 業現場での経験がある。また、ファシリテーションの源流にあたるTグループは30回以上トレーナーを務めた。
幅広くプロセスを見る力とそれに伴うフィードバック、現場の実情に即した施策提案力には定評がある。沈黙や緊迫した状況に動じず、学習者の考えと気持ちに寄り添ったファシリテーションが持ち味。

経歴

1974.01.19
群馬県高崎市に生まれ、群馬県安中市で育つ

1986.04
新島学園中学校入学

1989.04
6年一貫校にもかかわらず、つまらなくなったので地元の公立高校を受験。群馬県立高崎高校入学

1991.06
映画の仕事を目指すために渡米。実は大学受験から逃避するためといううわさも。
テネシーのど田舎の高校、Obion County Central High Schoolへ スクールバスで片道45分かけて通う。

1992.08
Santa Monica Collegeに入学。予定では2年で卒業して4年制にトランスファーだった。

1992.12
カリフォルニア州にて人生最初の起業。主にアメリカから日本へ衣料を送る。
その後アメリカにて社長職を数社しながら、大学は放置。。。

1993.08
チョコレートパルフェを食べているときに、下半身不随に。脊髄を開ける手術をする。

1997.08
アメリカから日本の物流は終わったと思い。アジアとコンピューターをキーワードに帰国。サラリーマンを2年経験。

1999.07
ネバダ州にてCreative Communications Inc.創業。代表取締役に就任(2000年日本法人設立に伴い廃業)

2000.04
日本にて㈱クリエイティブコミュニケーションズ創業。代表取締役に就任(現任)
電話関係のシステムを構築。一般的にはIT系。

2002.04
㈲しーこむ創業。取締役に就任(現任)

2010.05
ヒューマンライフセンター:トレーナーに就任

2010.11
みんなの株式会社創業
タイワハウスオープン

2011.04
対話の学校開校

by 安岡 あゆみ
取材のご依頼はこちら