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これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。

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編集長コラム始まります

Written by Editor in chief


こんにちは。編集長のSです。

これから編集長コラムと題して、連載を始めたいと思います。コラムといっても、あまり堅苦しいものではなく、ブログに近い形になる予定です。

基本的に僕はぐうたらで不真面目なので、テーマについて熱心に本を読んで勉強しているわけではありません。思考実験のような感じで書いているので、事実誤認などたくさんあると思います。

でも、どうせ世の中の事象を全て追いかけて、調べ上げることなんてできないし、結局限られた情報からでしか人は判断を下さざるをえません。だから「限られた情報で物事をどう見極めるか」というアプローチ方法みたいなことを書けたらいいなぁと思っています。

それで、まぁ偉そうにいう身分ではないのですが、このコラムを通じて、これからの情報社会を生きていくために必要なリテラシーを、読者のみなさんと一緒に身につけていけたらいいなぁと思っております。

さて、

最近は、政治スタンスなど、いろんなところで両極化が進んでしまってますね。対立する陣営が、客観的事実を提示したり論理を展開しても「捏造だ!情報操作してる!」みたいなことになって、わかりあうための建設的な議論さえできない状態にあります。

つくづく思うのが、人間って「都合の良い情報は耳に入るし論拠にするけど、都合の悪い情報は聞く姿勢さえもみせない」ってことです。

人間である以上、理性といえども、固有の体験に基づいた先入観や感情がベースになっているはずです。だから、思い入れが強いほど、それを崩しかねない事象や価値観に対しては、頭では理解できても、なかなか許容できなかったりもしますよね。(そして論理で自己弁護に走ったりする)

だから僕は感情を排して冷静に考えよう、というつもりは全くないんです。それは無理なので。

論理的な思考って、誰に対しても通用するみたいなイメージがありますけど、意外とそんなことないんですよ。論理的な者同士でも意外と通用しないんです。なぜかというと、論理的思考も癖があって、その癖に則って論理的なだけだからです。

だから真逆の癖を持ってる人の論理パターンで考えると、とても論理的なのに真逆の結論に至ったりもします。


今の対立する問題もこういうところにありますよね。

両陣営に論客がいて、すごい論理的に話してて、だから双方の支持者は「彼はとても論理的に説明してるのに、なんであいつらはわからないんだ!!」ということになってます。お互い。

論理は絶対的なものではないし、かといって軽視するものでもない。それ以上でもそれ以下でもない存在というか、論理はただの論理なんです。そこをわからないで、論理に固執して相手を論破してやろうというのは、大いなる力の間違った使い方です。そしてそこには解決の糸口は見つかりません。


言ってること矛盾してるように思えるかもしれませんが、それでも僕は論理的思考をちょっと信じてみたいと思います。より理性的に、より良い人間であろうとするときに、「論理的思考の扱い方」は重要な手段だと思うからです。


論理の話とは少しズレますが、「判断を保留する」という態度もまた、僕はとても大切なことだと思っています。

でもそれをすると、「中立を装った逃げだ」「どっちつかずの態度で両方に良い顔してる」「お前は問題意識を持っていない」「そろそろ覚悟を決めろ」「今決めないと手遅れになる」とかいろいろ言われます。

だけど、本当に「話のわかる人」として認めてもらい、「確かにそれは一理あるよな」という言葉を引き出せるくらいに、いろんな関係性をマネジメントするようになるためには、甘んじて受け入れないといけない姿勢なのかなと思ってます。(このあたりは後日詳しく)

今回このコラムを書くにあたって想定したのは、ちょっとそういう熱い話にうんざりしてる人たちです。

両極化した人たちと比べて、「熱さ」の部分で取り残された人たちは、なにかにつけて立場を明確にすることを迫られるはずです。そしていつか「熱さ」「覚悟」を持っていないことが二級市民という烙印を押される時が来るかもしれません。


ということで、こんな時代だからこそ、生き抜く上でのリテラシーは、より重要さを増したのかなと思います。そう思ってこのコラムの漠然としたテーマをそういう感じにしました。

まぁそんな感じで気分屋なので、不定期にゆる~く書いていけたらなと思ってます。お付き合いよろしくお願いいたします。


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