CONCEPT
# 004
STEPHEN GREENE
August 21, 2014
August 21, 2014
良いことをするのに、牧師や修道士である必要は無い
ー ボランティアを身近に感じさせることに苦戦している人たちへのアドバイスはありますか？
こういう質問をくれるのがr-libの好きなところだよ！！この質問には慎重に答えないと翻訳で間違われてしまいかねないんだけど、良いことをするのに、良い人である必要はないってことだね。誰だって人助けは出来るんだ。「自分は妻との関係でさえうまくいってないのに」「会社の仕事もちゃんとできていないのに」そんな思いがボランティア活動への参加の妨げになるんだよ。そんなことで世界をより良くすることが妨げられるなんて本当に馬鹿らしいと思うんだ。誰だって人助けは出来る。何かをするのに完璧である必要はないんだ。
これは精神的なものだから、やる前に完璧であろうとするのはやめて、友達と一緒に参加して、色んな人と出会って、パーティーに行くような感覚で良いんだよ。実際にそれはパーティーのようなもので、最終的にはとても良い地域貢献になっているんだよ。富士山に登るんじゃなくて、パーティーに参加する、そんな心構えで良いんだよね。
良いことは誰だって出来るし、野球の試合を観に行ったり、クラブに遊びに行くように、僕たちの生活の一部になることもできるんだ
ー それは良いアドバイスですね。他のロールモデルへのインタビューをする際にも言われるのですが、彼らがどんなことをしても周囲は「とても良いことをしていますね」と言うだけなんだそうです。自分はそんなにちゃんとした人間じゃないから関係ないというような反応をされるそうです。
確かに、本当にその通りだよね。ヨハネスブルグのあの少年のことを思い出せばいいよ。彼は普段家に綺麗な水を持ってくるために一生懸命働いている。だから彼はただ自分の家に水を持ってくるだけでいいじゃないか、ボランティア活動なんてできるはずない、と思うかもしれない。でもそんな考えが障害になるべきじゃない。良いことをするのに、牧師や修道士である必要は無いんだよね。良いことは誰だってできるし、野球の試合を観に行ったり、クラブに遊びに行くように、僕たちの生活の一部になることもできるんだ。金曜の夜にクラブで飲んで、土曜の朝に二日酔いでボランティアに来たって別に良いんだよ。
ー それなら誰でもできそうですね（笑）。これを読んでやる気になってくれる人が増えると思います！！
こういう話をするのが大好きなんだよ。本当に良い質問ばかりだね！！
後日岩手にボランティア活動に行った時の写真。安岡あゆみレポーターも。
成功する起業家の秘訣・・・
ー ありがとうございます（笑）。次の質問は先程と少し似ていますが、ロックコープスのような大きなプロジェクト運営をしていると、周りからすごい人だと思われていると思いますが、普通の人と同じような失敗をすることはありますか？またそれをどのように乗り越えますか？
僕は自分のことを起業家気質だと思うんだ。社会起業家かな。なんでも楽しむ僕の性格は人から「君は仕事を簡単そうに楽しんでいるよね」と言われるんだけど、実はとても難しいんだ。ただ起業家というのは変わり者で、良いところばかりを見るんだ。例えば、今日１０個の出来事があるとして、最初から９個は悪いことが起きるんだけど、最後の１０個目はとても素晴らしいことが起きるとする。起業家の変わっているところは、その最初の９個の悪いことを考えないようにして１０個目のことを話すんだ。これが成功する起業家の秘訣だね。９個目までの悪いことと１０個目の良いこと、それなら９個は全部忘れて最後の一つを祝福するんだ。
ー なるほど！！ずっとそのような考え方を持っているんですか？それとも徐々にそのような考え方を持つようになったんですか？
それは良い質問だね。考えたことがないけど・・・変わり者なのはきっと昔からだね（笑）。
僕はずっとたくさんのことを経験したいと思ってきたから、いつもその先を見てみたいと思うんだ。
僕が１６歳で最初に車を手に入れたとき、ビートルって言うボロいフォルクスワーゲンだったんだけど、とても格好良いんだけどしょっちゅう壊れるんだ。すぐ壊れるし直し方も分からないのに、よく夜になるとその車で外出してどこまで進めるか試すんだ。３０マイルで壊れても、次は４０マイル行けるかもしれない、もしかしたら５０マイル行けるかもしれないって、ちょっと怖いけど少しでも遠くまで行けるとすごく嬉しくてね。僕はいつもそんなおかしなことばかり考えて、次の角にあるものを見てみたいって思っていたんだ。
ー 行ってみないと分からないですもんね。
そう、それが起業家ってことなんじゃないかな。僕がロックコープスを始めたときは、まさかこの部屋で君とロックコープスについて話しているなんて夢にも思わなかったよ（笑）。それはフォルクスワーゲンがいつも次のコーナーにあるものを見たいからなんだろうね。
他のコンサートでの最高潮の一体感を、ロックコープスでは最初から味わうことができて、あとは高まる一方なんだよ
ー とても刺激を受けました！！素敵なお言葉をありがとうございます。 最後の質問は、セレブレーション（コンサート）についてです。これまでのセレブレーションはすべて参加されているんですか？
これまで５０回くらいは行ったから大きいのは大体行っているね。
ー セレブレーションで得る一体感は何に似ていますか？
ここに居る全員が大きな音楽コンサートに行ったことがあると思うんだけど、ロックコープスの一体感は説明が難しいね。君たちが９月６日の福島のロックコープス・セレブレーションに来たら、「これが僕が言いたかったことだよ！！」と言えるんだけどね。でもここで説明してみるよ。
大きな音楽コンサートやフェスティバルに行くときは、チケットを買ったりそこまで行ったりする分、良い気分や良い経験を得たいと思うよね？そこで、良い経験をするためにいくつかのことをすると思うんだ。まず好きなアーティストや知っている曲を予習して、友達と一緒に現地へ向かって、ビールやドリンクを買って気分を乗せて、その後何かを得るかどうかはアーティスト次第だよね？コンサートではアーティストと観客が一体になる瞬間があるよね。そうすると最後にはみんな一緒に良い経験ができるし、もし良いコンサートじゃなければアーティストと観客は繋がらないんだ。
ロックコープスのセレブレーションは最初からその最高の状態なんだ。何故かって？それは、友達と一緒じゃなくても既に４千人の仲間がいるし、ビールが無くてもその高揚感を味わうことができるからなんだ。コンサート会場に入ったとき、君は既に約５０人の仲間と共に４時間のボランティアを済ませていて、その会場でそのメンバーを見かけるかもしれないし、ボランティア活動の際に連絡先交換をしておけばそこで落ち合うこともできる。その会場にいる４千人全員が同じことを経験している。そして音楽が始まったとき、全員が同じ高みにいる。他のコンサートでの最高潮の一体感を、ロックコープスでは最初から味わうことができて、あとは高まる一方なんだよ。
僕はこのロックコープスファンを増やして、常習者になってもらいたいんだ。コンサートが終わるとまた行きたくなるようなものにね。
ー そうですね！！私たちもそうなることを願っています。９月６日がもっと楽しみになってきました！！それでは、今日はお忙しい中ありがとうございました！！
RockCorps
http://rockcorps.yahoo.co.jp
スティーブン グリーンSTEPHEN GREENE
PROFILE
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氏名 Stephen Greene
生年月日 July 5th 1966
出身 アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド
経歴
・"The Fowler Center” 常務取締役(アメリカミシガン州に拠点をおく発達障害・身体障害の人々のための非営利団体)
・カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）のアンダーソン・ビジネススクールでMBA（経営学修士号）を取得
・ベンチャーキャピタル業界、投資銀行業界を経験
・2003年、ロックコープス創設
（マーケティング業界、エンターテイメント業界、NGOでの経験のある者など多彩な6人の友人と共に）
・2005年、アメリカでRockCorpsのプロジェクトを始動させた
Editor in chief Columns
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