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CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
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MIZUKI KOSHIDE
August 12, 2014

r-lib | 比留川 良子 × 越出 水月 日本初上陸のスパイスをガーナから輸入するフードコーディネーター

GENRESArrow国際協力環境文化

日本初上陸のスパイスをガーナから輸入するフードコーディネーター

ガーナ料理を現地で学ぶ越出さん。

Reported by Ryoko Hirukawa



お互いが持っている商品はもちろん、知恵や価値観もシェアできるようなトレードにしていきましょう



ー 越出さんは会社の名前にもあるように「シェアトレード」という言葉を使われていますよね。「シェアトレード」ってどういう意味ですか?

 いまの日本では「フェアトレード」っていう言葉はもう定着していますよね。でも私はフェアなトレードって当たり前だと思うんです。「シェアトレード」っていうのは、お互いが持っている商品はもちろん、知恵や価値観もシェアできるようなトレードにしていきましょう、ということ。日本が持ってるものとガーナが持っているものをお互いにシェアできるようになればいいなと思っています。






ー 凄く良い考えですね!!では、なかなか一歩を踏み出せない人へのアドバイスってありますか?

 失敗したって死にゃしない!ってことかな(笑)。人生やってみないとわからない。私もガーナに行ってみないとわからなかったことがたくさんあったから。メリット・デメリットを最初から決めて行動するよりも、動いたらどうなるかってことに重きを置いています。「動いてから考える、動いたら自分の予想の外にあったものが出てくる、人との出会いもある。それに動き続けて発信していないと誰も助けてもくれない」と信じています。


ー 確かにガーナ行っていろんなルートを開拓したのはその考えのおかげですよね(笑)。それでは何か人生で大切にしているものとか価値観ってありますか?

 自分が楽しいと思ったことをする、っていうことですかね。あとは、やりたいと思ったことは全部やる!直感直情型です(笑)。


「日本だって発展途上ですからね」って言われてはっとしたことがある



ー お話聞いてるとそんな感じがします(笑)。考えてたらできなくなっちゃいますものね。そんな越出さんがこれから目指すものはなんですか?

 ある人に、「日本だって発展途上ですからね」って言われてはっとしたことがあるんです。日本は先進国、ガーナは発展途上国っていうのが一般的じゃないですか。もちろん日本は経済面では先進国だけど、心の豊かさって意味ではまだまだ発展途上国、ガーナの方が先進国かもしれない。ガーナにいるとやっぱり少し死と近い分、本当の生というか生の根本が見えてくるんです。生きるって、満員電車に乗って仕事に行ってコンビニのお弁当を食べて一日を終えることじゃないんだよってことをガーナから日本へ輸入していきたい。そういう風に想いもシェアするようなトレードがしたいです。











(了)

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越出 水月

越出 水月MIZUKI KOSHIDE

PROFILE

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大学卒業後イスラエル・パレスチナへ留学。ハイファ大学、ヘブライ大学に。帰国後、フードコーディネーターに師事し、撮影用料理、調理基礎等々を修行する。独立後、は料理イベントやワークショップ、ケータリングを中心に活動。イスラエル料理イベントは毎回大使館のfacebookページでも紹介され、timeout東京、フリーペーパー等にも掲載されている。食を通じてイスラエルパレスチナ中東の文化を紹介するエッセイを連載中。

ガーナのスパイス「PARADISE SEED」を輸入販売し、現地農家の収入の安定化・環境に配慮した農法の普及に挑戦するビジネスを立ち上げ。2014年夏からようやく発売開始となり、現在は、ガーナと日本を行ったり来たりしています。

スパイス・ハーブを使った料理が得意で大好き。「食を通じて何かを伝える仕事がしたい」と活動中です。

by 比留川 良子
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