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CONCEPT
これからのかっこいいライフスタイルには「社会のための何か」が入っている。社会のために何かするってそんなに特別なことじゃない。働いてても、学生でも、主婦でも日常の中でちょっとした貢献ってできるはず。これからはそんな生き方がかっこいい。r-libではそんなライフスタイルの参考になるようなロールモデルをレポーターたちが紹介していきます。
# 012
AYAKA YAMASHITA
November 04, 2014

r-lib | 梅野 舞 × 山下 彩香 マイノリティが持つ力を芸術作品としてポジティブに発信

GENRESArrowファッション

マイノリティが持つ力を芸術作品としてポジティブに発信

竹の根っこを使っているのは「自分に根付く」という自己肯定のメッセージが込められているのだそう。大きい真珠だがつけると意外と軽い。

Reported by Mai Umeno




作品を着ける事によって自分に対して肯定感を持ってくれる事が大事

ー そんな中でやりがいを感じることはありますか?

 現地の人達が変わってくれた時というか、自分達から発信してくれるようになったことに達成感のようなものを感じます。2年前は、基本的に私がダメ出ししてたんだけど、自分から自分にダメ出しをするというか。「あー、やっぱり作ってみたけどここは違うかもしれない」と自分から言い出してくれる時ですね。言われて気づくのではなく。
 後は、作品で色んな人達の応援ができたと実感する時ですかね。関わってくれている人達が、関わって良かったなぁっていう風に思ってもらえれば、それはすごい嬉しいですし、今後もそういったプロジェクトにしていきたいなって気持ちになります。買ってくれた人にとっても、自分の自信に繋げてもらえるような作品であり続けたいなと。「ありのままでいい」ということを伝えるには、作品を着ける事によって自分に対して肯定感を持ってくれる事がすごい大事なんですね。そういったポジティブなエネルギーを提供していけるということが、ブランドを作っている意味なのかなって思います。マイノリティの人達が持ってる可能性を引き出してあげるツールとしてのブランドという使命感も感じます。

「やっちゃいけない理由なんて何もないじゃん」

ー もし同じような事をやりたいと思ってる人にアドバイスがあったらぜひ聞かせてください。

 やってみてからわかることって、きっとたくさんあると思うんですよ。私はこう見えてウジウジしてた人生で。やらない理由ってたくさんあって、それをいつも言い訳にしようとすれば、別にいつまでもやらなくて済んでしまう。だけど、それを自分で「さぁやろう!!」って思うか思わないかって重要ですよね。何がきっかけかは難しいんだけど、でもそこがその人の強さなんじゃないかと思います。私の場合は、ズルズルとやらない理由を探してたけど「やっちゃいけない理由なんて何もないじゃん」と思って(笑)。あとは自分の意志、何を選ぶかってなった時に、自分の心に素直にすることだと思います。そこで色々考えた末に行ったのがフィリピンだったんです。そして始めてしまえば、始めてしまった責任、人を巻き込んだ責任で突き進むものですよ。でもきっとそういうタイミングって一生懸命考えてたらあると思うんです。誰でもきっとあると思う。一生懸命その事に対して、特定の物とか事じゃなくて、自分自身がどういう人なんだろうとか、何がやりたいんだろうとか一生懸命考えてたらあるタイミングで、これだ!!って思うかもしれないし、そういう人と出会うかもしれないし、物と出会うかもしれないし、それはわからない。そういったものを一つ一つ大事にしていく中で、一つの物とか、事が成し遂げられていくんじゃないかな。それぞれの人にあらゆる可能性があって、それが人生なんじゃないかって思います。


ー 素晴らしいお話をありがとうございました。これからも作品を通してポジティブなエネルギーを発信していってください!!











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山下 彩香

山下 彩香AYAKA YAMASHITA

PROFILE

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【山下彩香プロフィール】


EDAYAディレクタ―&デザイナー。


1985年生まれ。大の旅好きでこれまで40ヶ国ほどを旅する。高校在学中には、ロータリー財団の青少年交換派遣学生として1年間カナダに在住。その後、東京大学農学部在学時はタイをフィールドに土壌水分量の研究をする。大学院は、環境から一歩踏み込み、環境と人の関わりについて学びたいと、東京大学大学院医学系研究科人類生態学教室へ進学。フィリピン北部の鉱山にて、金を手堀する人々の労働環境について研究した。同時に、それまで隠してきた左耳が聞こえない事、表現活動への潜在的欲求をベースにした「マイノリティと芸術」というテーマでの個人研究も進め、在学中の2011年に鉱山での仕事にも従事していた、竹工芸家・音楽家のバナサン氏とEDAYAの原型となる活動を開始。2012年3月に大学院を卒業し、同年フィリピンにてEDAYA ARTS CORDILLERA CORPORATIONを起業。現在はEDAYAの総合ディレクションを行っている。

by 梅野 舞
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